いまや全国各地で開かれるチームラボさんのイベント。世界遺産である下鴨神社で9/2まで開かれていた「糺の森の光の祭」を観てきました。神社全体に広がるチームラボの世界は壮観な眺めでした。
「自然が自然のままアートになる」という「Digitized Nature」。このコンセプトで、5つの作品により「糺の森」をはじめとして、下鴨神社全体をアート空間に変えてくれています。
糺の森の中を流れる泉川沿いを、匿名で多様な肖像群が歩き続ける。リアルタイムで描かれるために二度と同じ絵を観ることができない散歩、行列・・・
下鴨神社の楼門の中の空間にただよう球体。それは自律的に人や周りの球体に呼応して動く。それは、社屋の中にも存在する。
びっくりしました。ここまでやるのかと。
下鴨神社の糺の森の中の参道沿いに置かれた光の卵形体。樹々に設置されたライトとも呼応しながら自律的に発色する。それは、神社全体に伝播していく。
御手洗池の水面に立つ、光の物体は、それぞれ自律しており、ゆっくりと呼吸するかのように明滅している。そして、これも神社全体に伝播していく。
下鴨神社の楼門の前の空間に埋め尽くされた光の卵形体。そこをかき分けるように入っていくと物体は、反応して伝播する。人が来るときはまず物体の光が訪れる。
これら5つの作品が下鴨神社全体を切れ目なく覆っている感じなので、幻想的な夜の時間を楽しむことができました。
本イベントも含むチームラボの作品群は、公式サイト をご覧ください。これだけでも、時間を忘れて、見入ってしまいます。
チームラボ : https://www.team-lab.com/
そして、下鴨神社に行く前に立ち寄った宇治では、素敵なGalleryに出会えました。
個展「伝統と先端アートの最新モード。ART / ARTISAN / KYOTO from PARCO」が、7/20から9/1まで開催されていました。以前、池袋で開催されていた展覧会を見逃していたので、まさにグッドタイミング。
日本の伝統のモノづくりを極めている匠の方々と現代アート作家のコラボレーション。いわゆる「職人」さんが、現代アート作家の作品を取り入れて造り上げた様々な品々は、どれもこれも素敵なものばかりでした。
お気に入り(というか、お目当て)は、掛け軸に装丁された丁子紅子さんの作品。掛け軸は、「典雅堂」さん。
その佇まいは、床の間に昔からあるかの如く存在していました。
「らうらうじ」とは、「物慣れていて巧みだ。気がきいている。才たけている。洗練されている。」という意味を持つ言葉で源氏物語(若菜(上))や枕草子でも使われている言葉とのこと。
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