もはや、これなしに春は過ごせない大切な年中行事となった郷さくら美術館の「桜花賞展」2020年、第八回の展覧が、2/29(土)から5/24(日)まで、開かれています。
さくらを主題にした絵画・作品はあまたありますが、毎回足を運ぶと、「こんな桜の描き方ができるんだ~」という感動を受ける大好きな展覧会です。
今年も、大賞作をはじめ、素敵な桜・さくら・櫻に出会えることができました。
大賞作は、 松原亜実氏の《春麗》。
月明かりに照らされる夜の桜を素敵な構図で配置。
流石の大賞受賞作ですし、個人的にも今回の桜花賞出展作品の中で一番好きな作品です。
次に印象に残ったのが、手塚華氏の《春色》。
水色とピンク、相性の良い組み合わせですが、当たり前すぎて今まで意識してみていなかった桜の作品に思えました。
やさしい、ほほえましい作品です。
そして、坂本藍子氏の《たゆたう》。
透明感のあるターコイズブルーで表された水面に広がる桜の花びら。
これも桜の表現なんだと感心すると同時に、とっても癒されました。
その他にも気になった作品の数々。
図録は、オンラインのこちら から入手可能です。
同時に開催されている「桜百景 vol.20」では、中島千波画伯が描いた目黒川の桜や、直前の企画展だった中野嘉之画伯、那波多目功一画伯、平松礼二画伯などお気に入りの作家の桜が勢ぞろい。色めく春、移ろいゆく春を楽しませてくれます。
一年後は、どんなさくらに出会えるのか。今から楽しみです。昨今の事情で、一時的な臨時休館もあるようですが、開館の折には、ぜひ訪れて春を満喫してください。
郷さくら美術館の開館情報は、公式サイト から、確認できます。
(注)本投稿の作品は、図録等を撮影したものです。従って、作品の色、全体の構図などは実物とは異なります。
新着情報のご案内をいたします。よろしければ、こちら よりご登録ください。
前の記事
次の記事
2019.09.30
東京都美術館で開催中の伊庭靖子展「まなざしのあわい」。光、色、質感というキーワードを意識する、感…
2020.03.1
2019年の春、横浜で出会うことができた手塚雄二画伯の作品。(手塚雄二展 「光を聴き、風を視る」 ※…
2019.04.12
会期は終了してしまい事後となりますが、勉強にもなり、楽しむこともできた出光美術館での展覧会のご報告で…
2019.08.24
久しぶりに訪問したMOA美術館。改めて発見することが多く、実りある訪問でした。 …
2020.02.5
谷崎潤一郎の随筆。代表的な評論作品とされています。初出は、雑誌『経済往来』の1933年(昭和8年)1…
2019.03.25
少し桜には早い時期に、一足早く 「醍醐」の桜を楽しみました。圧巻の醍醐桜ですが、奥村土牛の作品には、…
2019.05.29
2019年2月17日(日)13:30〜17:00会場:東京大学本郷キャンパス法文2号館1番大教室この…
2019.06.22
京都で開催される貴重なイベントに参加してきました。季節よく緑の映える日でもあったので、心身のリフレッ…
2019.09.23
何?って思い、東京藝術大学の陳列館に行ってきました。「陳列館」…
この記事へのコメントはありません。
この記事へのトラックバックはありません。
上に表示された文字を入力してください。
新着情報配信を申込ます。
この記事へのコメントはありません。