谷崎潤一郎の随筆。代表的な評論作品とされています。初出は、雑誌『経済往来』の1933年(昭和8年)12月号と1934年(昭和9年)1月号への連載、単行本は1939年(昭和14年)6月に創元社より刊行されたようです。
日本人の芸術的な感性・美意識について「陰翳」をキーワードに家屋に始まり、日常生活の衣食住全般にわたって論じてくれている内容。西洋化の進んでいく中で、それを決して否定するだけでもなく。西洋化(それを近代化、現代化と呼ぶ)してしまった現在になって読んでも、「う~ん、なるほど。」と思うことばかり。
谷崎潤一郎のオリジナルに対して、写真家大川裕弘氏が「和」の雰囲気いっぱいの写真をつけたもの。大川氏は、「空気を撮る名匠」、「気配を捉まえる達人」と評されている方。
その2つの取り合わせが絶妙で、眺めて良し、読んで良し、文を踏まえて更に眺めて良し、という書籍(ビジュアルブック)です。
潤一郎の評論も、大川氏の作品も、これまで知らなかっただけに、大変素敵な出会いとなりました。
能書きは抜きにして、気にいった部分を抜粋させていただきます。(順不同)
いかがですか?谷崎潤一郎と大川裕弘のコラボレーション作品といっても良い1冊、ぜひお手に取ってお楽しみください。
紙媒体で購入し、1冊は保存用、もう1冊は、分解してフォトアルバムや額に入れて、場所や季節・時間に合わせて変更できるすてきなインテリア
そして、電子媒体でもう1冊。電子写真集として、いつでもどこでも癒しの眺めを堪能してます。
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