プラン・インターナショナル・ジャパン（ＰＩＪ）さんの活動報告会が開かれました。
久しぶりに、現地でどんな活動がなされているのかを吸収するために、参加してきました。
ネパール、バングラデシュにおける災害に強い学校つくり
今回は、、、
自然災害が絶えないアジア地域において、
「学校の安全に係る包括的枠組み」に基づく事業を展開する意味、
女の子や障がいのある子どもに配慮した「災害に強い学校」というものがどのようなものであるか、
を、
「災害に強い学校づくり」プロジェクトを担当し、バングラデシュの出張から戻ったばかり倉橋さんが報告してくださりました。
学校の安全に係る包括的枠組
自然災害 2018年全世界で315件、死者11804名、アジアで8割の死者（ベルギーの研究所）
気候変動の影響か、被害・災害が拡大（規模や発生地域）
子供たちが学校で過ごす時間は最も大きい、その中で「安全」な学校ばかりではない
コミュニティの防災機能の観点でも、学校の「安全」確保が重要
学校の閉鎖が続くと、子供たちのストレスが高まる
これらを背景として、2015年包括的枠組、が作成される（国際機関や各種ＮＧＯ）
生徒及び教育関係者の死、けが、事故を防ぐ
教育の継続性を高める
教育セクター内の安全性向上の投資を促進
教育を通して災害のリスクを削減し、レジリエンスを強化
枠組みの柱となる考え
安全な学校設備
災害に強いデザインの導入
既存の施設の改築
障がい者への配慮の強化
非難所として使う予定がある場合は、学校の代理施設の確保
学校災害マネジメント
国レベル、地方行政レベルでの防災委員会の設置
地方行政レベル、学校レベルでの防災政策の形成
学校別防災対策委員会の設置、人員の育成
教育セクターと防災セクターの接合
防災教育
防災教育のカリキュラムへの統合
防災教材の開発、人材の育成
コミュニティや家庭向けの防災メッセージの形成発信
避難訓練の実施
ジョイントモニタリング報告
災害に強い学校の事業として、ネパール5校、バングラディッシュ12校の学校支援。
期間は、2019.7～2021.6の予定。上述の枠組みに則った支援を実施する。
その中で、活動国の現場が相互に状況を確認しあう。
研修資料、オンライントレーニングの開発を通して、アジア全域のセーフスクール事業を実践。
学校内だけでなく、より広い意味での安全な学習環境の整備（自然災害だけではない）
コミュニティへの波及を目指す。
自然災害の女の子のへの影響を考慮し、女の子がリーダーシップを取れるよう環境づくり。
自然災害と女の子
（自然災害の経験は男女により異なる、をベースに。）
2004年のスマトラ地震、死亡者4人に3人は女性
災害後の性暴力
家庭を維持するための早婚
人身被害の増加
ドロップアウトの増加
プライバシーの欠如
など
支援プログラムの概要
災害リスクアセスメント
防災対策委員会
避難訓練
能力強化研修
ユースグループの形成
コートヤードセッション
小規模改善改修
使用済生理用品廃棄システム導入
フォローアップの必要性あり
ＰＩＪサイトの本イベント開催報告は、こちら、からご覧ください。
『チャイルド』
子どもたち、とりわけ女の子たちがもつ可能性を十分に発揮できる村づくりを目指す「プラン・スポンサーシップ」。
プランとともに活動し、村を代表してその成果を私たちに伝えてくれる子どもたちを「チャイルド」と呼びます。
（PIJ公式HP より）
「チャイルド」の属する地域・社会の改善をプロジェクトとして推進していく仕組みとなっており、支援をするスポンサーには、プロジェクトの活動状況の他に、チャイルドとの交流により、より現地の状況変化を知ることができます。
引き続き、地道ですが、応援を続けて行きたいと思います。
ご興味、ご賛同いただける方は、こちらのＰＩＪサイトにて、ぜひ支援のお申し込みをどうぞ。
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プラン・インターナショナルは、子どもの権利を推進し、貧困や差別のない社会を実現するために
世界70カ国以上で活動する国際NGOです。
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