書家、書道家本田ルミさんが、2018年7月の「FEI ART MUSEUM YOKOHAMA 」で開催された「港ヨコハマ夏の市」に出展されていた作品。
幼いころから、筆を持ち、書に接していた彼女。蔵前の真行院やご自宅の教室などで書道の講師もされる「サラブレッド」。
その作品に出会ったのは、数年前のある展示会。
「鶴」の漢字を、「鶴」の形態がわかるような表現された数作品。
「呼吸する波 深呼吸する雲」で魅せてくれた「空」や「雲」。単なる漢字が本田さんの手により、生き物のように動き出し、踊りだすようです。
そして、関西に移られてから、久々に関東で出展されたのが、本作品。
吉野山(上千本)にある「竹林院」の桜をモチーフに描かれた「桜」の一文字。
千利休が作庭し、細川幽斎が改修したという「群芳園」にある「天人之桜」と言われる枝垂れ桜でしょうか。
四方八方に拡がっていく桜の枝々をご覧になりながら、利休が求道した「茶道」の心を写し取られてようです。
そこにあるのは、「空白の美」とでも言えばいいでしょうか。
なるべく書かずに、余白・空白を使って表現する。まるで日本庭園の「枯山水」様式を書作品で体現されたかの様。
「わび・さび」の心、道の祖であり、確立した利休に想いは飛んでいきます。
吉野山=桜=西行、という公式の出来上がっていた私には、
利休が作庭し、「大和三庭園」の一つにも数えられる「竹林院」は、新たな発見となりました。
機会を見つけて、ぜひ訪れたいと思いました。
本田ルミさんの公式サイトは、こちらから
奈良県吉野山観光協会の公式サイトは、こちらから
竹林院にある宿坊 群芳園の公式サイトは、こちらから
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