プラン・インターナショナル・ジャパン(PIJ)さんの活動報告会が開かれました。
現地でどんな活動がなされているのかを吸収するために、参加してきました。
ご報告いただいたのは、ラオスでの事例と、インドネシア東ティモールでの事例。
ラオス:「少数民族への幼児教育プロジェクト」
ご担当の方が「プログラム部」ということ、また自身がプロジェクトマネジメントを生業としていることから、
プロジェクト組成、計画部分のお話が大変興味深かったです。(※)PMBOKなどの知識体系を元にプロジェクトを効率的にかつ効果的に組成・運営していくスキルが重要であることを目の当たりにしました。
(※)
必要なステークホルダーは、すべて巻き込むことが重要。
(国(日本、活動先)、関連(世界)機関、現地担当の役所、活動中のスポンサー企業、現地顔役・・・)
目標を明確にし、指標を定めるとともに、具体的な活動案と期待される成果も忘れずに
知識グリッドとして、できること、できないことを明確化。できないことを「誰に」やってもらうか、
「どこ」に向かっていくか
一方で、
・都市部と山岳部の格差は、民族の格差(少数民族は国語であるラオス語が話せず、小学校に行っても授業についていけない)
・さらに、教師側のもつ「ジェンダー規範」故に、女の子はさらに差別を受ける
・その結果、進学率が落ちる、そして文盲率の回復(低下)が実現せず、格差の拡大という悪循環
が、現場の実情であることも、勉強になりました。
この実情を解消するためのプランが「幼児教育」。小学校に入る前の事前教育の重要性ということでした。
また、同時に、教師側への教育が大事であることも認識されており、少しずつながら、地道な活動を続けられるようです。
インドネシア(東ティモール):チャイルドたちを訪問
インドネシアの中でも、貧困地帯とされている東ティモールへチャイルドたちの状況を訪問された結果のご報告。
PIJの支援プランには、「チャイルド」という18歳までの子供をたてて、その子供の属する地域・社会の改善をプロジェクトとして推進していく仕組みがあります。支援をするスポンサーには、プロジェクトの活動状況の他に、チャイルドとの交流により、より現地の状況変化を知ることができます。
今回の報告では、そんなチャイルド、このプランを支える現地のコミュニティ・ボランティアの方々の活動にも焦点が当てられ、必ずしも余裕のあるわけではないチャイルドの両親に代わって、チャイルドとプラントの橋渡しをしてくださっている重要な役割を担ってくださっていることがわかりました。
また、具体的なプロジェクト事例として紹介いただいた、「点滴農業」(開墾した畑にパイプをめぐらし、必要な水や有機肥料を供給しやすくする)の推進により女性による農作業を可能にしたという点が、印象的でした。
グループ討議
出張報告を聞いた後のグループ討議。
開発途上国への支援活動、特に初期教育普及活動に興味をもたれている方、ジェンダーイコール活動に興味をもたれている方、老若男女10代の学生さんから50代超えの方々まで、いろいろな方がいらっしゃり、お話を聞くことができて、こちらも良い経験をさせていただきました。
引き続き、地道ですが、応援を続けて行きたいと思いました。
ご興味、ご賛同いただける方は、こちらのPIJサイトにて、ぜひ支援のお申し込みをどうぞ。
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