TANK上海(Teamlabのイベント)を観に行った際に、偶然近くで見つけた現在美術館。「掘り出し物」を見つけた感覚になるくらい、素敵な美術館でした。

廃飛行場の格納庫をリノベーションした私設美術館です。2014年オープン。
インドネシア人のコレクター、ブディ・テック氏が所蔵する、上海の現代アーティストの代表作を中心に展示されるようです。
建物は日本人建築家・藤本壮介氏が手がけました。格納庫特有の天井が高い展示スペースが特徴的です。

RAIN ROOM 2019(雨屋)

チケット購入時に販売員の方から「濡れますよ」との一言。「え~」と思いながらも好奇心が勝り鑑賞することに。

一条の明かりだけが照らされている暗いスペースには、雨が降り続けています。
学芸員さんの「最初はゆっくり一歩ずつ」という言葉通りに、雨の中に入っていきます。
すると、自分の周りだけは雨が止むというインスタレーション
センサーの設定感知レベルよりも早く動くと土砂降りに見舞われるという仕掛けです。

書いてしまうと単純ですが、被験者としても、鑑賞者としても、なかなか面白い内容でした。

Duet A Tan Ping Retrospective(双重奏 譚平 回顧展)

新たな作家さんとの出会いとなりました。抽象画がメインのようです。

譚平 氏の経歴は、以下を参照。
https://www.leogallery.com.cn/artists/75-tan-ping/biography/

40mを超えて続くストリームを彫刻刀で木板に彫り、それを1枚の連続した紙に印刷(版画の要領で)した作品。

「Follow My Line」は、炭で描き、それを手でこすることでにじませ(ぼかし)、その上から更に炭で描いた作品。
その製作過程を撮った動画で、ためらいのない(ように見える)線描・手法には目をみはりました。

抽象画は、静けさを黒で表し、アクセントとして入る他の色(青が印象的でした)がそのときの気持ちを表し、
鑑賞者の時々の気分により、作品への印象が変わってくるような気がしました。

日本で展覧会が開かれるようであれば、ぜひ観に行きたいです。

新着情報のご案内をいたします。よろしければ、こちら よりご登録ください。

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