久しぶりに訪問したMOA美術館。改めて発見することが多く、実りある訪問でした。

山の上に立つ館からは熱海の海や市街が一望できる熱海の観光名所とも言えるMOA美術館。
そこで、従来は年に一度しか公開しない尾形光琳の「紅白梅図屏風」が企画展に合わせて公開されていると知り観てきました。

まずは、建物入り口に到着、ここでチケットの購入とチケットにモギリを済ませます。
しかし、ここは、まだ、「序の口」相当。
ここから、7回の階段を経由して、展示室の入り口に向かっていきます。

途中迎えてくれる広間の天井には、「万華鏡」と題された作品が、一瞬たりとも同じ光景を見せない色彩のマジックを魅せてくれます。

また、途中でいったん屋外に出て、熱海の海を臨む絶景を楽しむこともできますよ。

そして、(やっと)展示室の入り口に到着。
けど、展示室には、まだまだ入れません。(入りません。)

まず目につくのは、オーシャンビュー。もちろん絶景。
そして、左手には、太閤秀吉が宮中や大阪城に運ばせたという「黄金の茶室」を復元したもの。

とにかく嬉しいのは、ほぼ全作品、写真撮影可能としていること。自分のお気に入りの作品を記録に残すことができます。
それは、国宝級の作品でも同じ。野々村仁清、光琳、などなど

洛中洛外図屏風も、気になったパーツ(京の都のそこかしこ)をまとめて残してしまいました。

皆さんも、ぜひご訪問し、お好きな洛中洛外を切り撮ってみては、いかがですか。


白い見返り美人や、雪舟にも出会えますよ。

そして、光琳の『紅白梅図屏風』が同時に公開されるという企画展は、『特別展 井上涼展 夏休み!BYOBUびじゅチュ館』

子供達だけでなく大人にも人気のある(ということを筆者は初めて知ったのですが・・・)NHK Eテレ『びじゅチューン!』(※)が元となった企画展。
アーティスト井上涼さんによる本展のための新作の映像インスタレーションに加え、尾形光琳 国宝「紅白梅図屏風」をモチーフにした新作作品、NHK Eテレ『びじゅチューン!』で制作したアニメーションの原画、そして歌のもとになったほんもののびじゅつ作品などを展示します。

『紅白梅図屏風』をモチーフにした『紅白梅図グラフ』の流れる入り口モニタの前では、お子さんたちが楽しそうに歌って、踊っていました。

(※)
2013年8月にNHK Eテレで放送が始まった、世界の「びじゅつ」を歌とアニメで紹介する番組。むずかしい説明なし。美術作品をテーマにしたオリジナルの曲が、ユニークなアニメーションとともにヘビロテされます。作詞・作曲・アニメ・歌すべてを手がけるのは、アーティストの井上涼さん。

井上涼さんの公式サイトは、こちら
NHK「びじゅチューン!」の番組公式サイトは、こちら

「美術教育」などというと大上段に構えてしまう感じですが、子供の頃からこのような番組で、いろいろな美術作品に触れておくのはとっても良いことだと思いました。

MOA美術館、これだけでは、終わりません。
一通りの展示を観た後は、一旦屋外に出て、庭園の散策。

訪れた盛夏でも、大きな樹々や竹林に囲われた中では、涼をとれる心地の良い空間。
四季折々で景観を楽しめそうです。

また。尾形光琳の屋敷も復元されています。

最後に観たのは、能楽堂。普段演目の上演されていない時でも、舞台だけは観ることができます。

MOA美術館、創設は宗教家でもある岡田茂吉氏(個人)
「美」「美術」に接することの大切さを重視し、その機会を社会に提供したいという志は、国立西洋美術館の礎ともなる「松方コレクション」の松方幸次郎氏に通ずる気がします。

屋内、屋外ともに、大人だけでも、また、お子様と一緒でも一日中堪能できる美術館です。
東京からも新幹線を使えばあっという間。温泉リゾートと一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。

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